真鶴町視察

3月4日から5日にかけて、昨年より交流の続いている神奈川県の真鶴町に視察に行ってきました。
真鶴町は神奈川県の南西部に位置する面積約7平方キロメートル、人口約7,500人の、塩屋と同じく海に面した坂の多い町で、画期的な景観条例「美の基準」を持つ町でもあります。
今回視察したのは、昔からのローカルな街並みを残す南部の半島地区です。

→真鶴町地図

真鶴町は地形や街の性格といった点で塩屋と似通った部分があり、景観に関する考え方も共通する点が多いことから、景観ガイドライン作りではよく参考にさせていただいているのですが、今回の視察では、塩屋との違いやそれぞれが抱える課題なども知ることができました。

真鶴が塩屋と異なる点は、まず駅が半島の山側(北側)にあって周辺は開発が進み、駅前のロータリーを中心に、東西・南北のかなり交通量の多い幹線道路が走っていることです。
また、町域そのものは北部の山側まで広がっており、塩屋と同じく海と山双方を擁する町なのですが、駅から一望で町の大半が見渡せる塩屋に比べると町の規模が大きく、半島側にいる限りはほぼ「海の町」の雰囲気でした。
以上のような点では、真鶴は塩屋よりも都市であるという印象を受けました。

しかし、半島を海側へ進んでいくと、通りの1本奥には背戸道と昔からの生活文化を受け継いだ家並みがまだ多く残っており、あちこちに生えている古木も、単なる緑化の所産とは異なる由来を感じさせます。
お話を伺ったところでは、祭り(貴船まつり)なども文化行事というよりはもっと生活に根ざした部分が残っているようで、神戸中心部に近く、人や文化の流入・流出が多くあり、過去から直接的に受け継がれた生活文化が薄れているという点では塩屋の方が都会寄りであると言うこともでき、一概に言えないところは興味深い点でした。

その他、川によって山と海のつながりがもたらされている塩屋とは異なり、真鶴半島方面には川がなく、半島南端の「御林(おはやし)」と呼ばれ大切にされている樹林帯が、直接漁場に恵みをもたらしています。
また、海が開発によって地域と分断されていないため、人々に親しまれている印象を受けます。

真鶴の街並みで特徴的なことは、高層建築物がほぼ皆無な点です。
これはもちろん条例「美の基準」を持っていることが大きいのですが、この「美の基準」は単なる規制基準ではなく、「美しい町」をつくりあげてきた作法を、相互につながりを持つ八つの原則として普遍的な言葉で表し、ルール化しようとしたものです。
ただ、いわば行政主導で条例が作られたため、地域全体への浸透はまだ十分とは言えないようです。
また条例制定当初はバブル期で、まず大規模開発を阻止する必要があり、人員にも限りがあることから、個人住宅への対応はできていなかったそうで、現在取り組んでいるところのようでした。

塩屋においては、町単独で独自条例を制定することができないこともあり、まずは地域で景観に関する考え方を共有することがルール作りの目標となるだろうと思われます。
また、「守る」ためのルールに加えて、「作り上げていく」ためのルール作りが、より重要になるかもしれません。

いずれにしても、「その町の良さ」「その町らしさ」をどうやって継承していくかは、真鶴や塩屋のような小さな町にとっては今後決定的な重みを持ってくるテーマだと思います。
今後も真鶴町や他の地区とも交流を深めながら、より地域にふさわしく、有効なガイドライン作りを進めていきたいと考えています。




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しおかぜ便り No.14

コミュニティバス「しおかぜ」が、この4月より本格運行に移行しました。
「しおかぜ」が今後地域の足として定着させられるよう、多くの方々のご利用をお待ちしています。

またこれに関連して、4月12日に、「住吉台くるくるバス」「坂バス」「森北町どんぐりバス」などコミュニティバス事業を手がけられている、みなと観光バス株式会社の松本社長にお話を伺いました。
松本さんのお話では、やはり大切なのは地域の足としてコミュニティバスが切実に求められていること、そしてコミュニティバスを自分たちで支えていくという強い意志だということでした。
また、採算が取れなければ事業継続は困難であり、地域にとっても運行事業者の事業にとっても良い結果を生むように、膝を交えて進めて行く必要があるというお話でした。
「住吉台くるくるバス」の事例では、運行後路上駐車車両が無くなったことや、新たな交流が生まれそれが需要増に結び付いたことなど、興味深いエピソードも伺うことができました。



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塩屋見聞録1955~ Vol1、Vol2

推進会では昨年、地域の文化資産を古今の地図に落とし込んだ「塩屋見聞録1955-2015」を発行しましたが、本年はその修正改訂版「塩屋見聞録1955~ Vol.I」と、新たに駅前付近の情報を中心に構成した「塩屋見聞録1955~ Vol.II」を作成しました。
貴重な街の歴史文化情報満載です。

塩屋見聞録 Vol.I、Vol.II は以下の場所で入手可能です。

・旧グッゲンハイム邸
 078-220-3924(9:00~18:00 火曜・水曜定休)
 guggenheim2007@gmail.com
 http://www.nedogu.com/

・TRUNK DESIGN(トランクデザイン)
 078-797-4940(11:00~18:00 金曜~日曜営業)
 http://trunkdesign-web.com/

・喫茶 ティンカーベル
 090-4282-4505(9:00~17:00 不定休)


防災マップ「しっとく塩屋地図」

推進会では、塩屋ふれあいのまちづくり協議会と共同で防災マップ作成を進めてきましたが、このほど「しっとく塩屋地図」が完成しました。
「まちの安全」を考えるには、まず街をよく知ることから。
地域の特徴的な地形や自然条件、街並みは防災上の主要情報であるとともに、街の個性や魅力を形づくる資源でもあります。
ふだんからこの地図を片手に塩屋の街に親しんでいただき、毎年ご家庭で防災について話し合っていただければと思います。



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4月行事予定

推進会4月行事予定を掲載します。
今月は外部ゲストを招いて景観について考える「しおやあれやこれや Vol.6」を開催します。
http://shioyamachisui.blog57.fc2.com/blog-entry-197.html
推進会行事は地域外の方でもご参加いただけます。
お誘い合わせの上、お越しください。


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■第1木曜日 19:00~21:00
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塩屋地域福祉センター(市立塩屋児童館1階)で活動しています。

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